未来の不安を見える化!ライフプランノートの書き方 2023.01.20
将来について具体的に考えたい人におすすめ
・具体的に将来設計をしたい人
・今後必要になる資金を明確にしたい人
・先々の不安やリスクに備えたい人
・将来の目標や夢を具体化したい人
漠然とした将来の不安を可視化できる!
「何となく老後が心配」など漠然とした将来の不安を可視化することで、対策を立てやすくなります。
「ライフプラン」とは?
ライフプランとは、進学や結婚、家の購入など大きなライフイベントについての、金銭面も含めた具体的な計画のこと。「留学したい」などの夢や目標も含まれます。
ノートを見開きで使い、ライフプランをまとめる
ノートを見開きで使い、ライフイベント表とキャッシュフロー表を作成します。表が完成したら、そこから浮かび上がった問題点を書き出し、対策をまとめます。
「ライフイベント」と「実現したいこと」を書き出そう
まずは今後起きると予想される自分(家族)の「ライフイベント」を洗い出し、年齢(〇年後)と共に書き出します。たとえば、次のようなものです。
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- 高校進学(子・16歳)
- 仕事へ復職(35歳)
- 家の購入(家族・5年後)など
これらを書き出すことで「これから自分(家族)がどのように生きていきたいか」を改めて考えます。今の家族構成や年齢によって書き出す項目も変わってくるでしょう。
次に「実現したいこと」を書き出します。
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- 「資格の勉強をしたい」(38歳)
- 「語学留学したい」(子・20歳)など
こちらについては実現可能かどうかはいったん置いておき、夢や目標を文字にしてみます。何歳で実現したいか、年齢も書いておきましょう。
ライフイベント表を作成しよう
書き出した項目を基にライフイベント表を作成しましょう。
縦軸:「家族それぞれのライフイベント・実現したいこと」「必要なお金」
横軸:「経過年数」「年齢」
作成した表の該当箇所に、ステップ①の「ライフイベント」と「実現したいこと」を記入し、それらにかかる費用の概算を「必要なお金」欄に書き入れます。
一覧表にすることで、「この年に出費が重なる」などの問題点が可視化できます。この時点で気づいたことがあれば、欄外にメモしておきましょう。
また、見本の写真では1年単位で5年分を作成していますが、もっと先々まで作っても構いませんし、大まかに5年単位で作っても構いません。まずは作成しやすい方法で試してみましょう。
キャッシュフロー表を作成しよう
次にキャッシュフロー表を作成します。この表で中長期的な収入と支出を試算し、各年の貯蓄額を見積もります。
縦軸:「家族の収入・各支出・年間収支・貯蓄残高」
横軸:「経過年数」
作成した表に各年の収入と支出の見込み額を書き入れます。収入欄は、家族の現在の収入(手取収入)と、昇給率なども考慮した今後の予測収入を記入。支出欄は、「生活費」「住居費」「車両費」など自分の生活に即した項目に分けて見込み額を書きます。物価上昇率なども考慮すれば、より詳しい表になります。
最後に、「年間収支」欄には収入から支出を差し引いた金額、「貯蓄残高」欄には前年の貯蓄残高に今年の年間収支を足した金額、を記入すれば完成です。
問題点と、その対策案を書き出そう
ライフイベント表とキャッシュフロー表によって、このプランに則った暮らしを続けると、貯蓄額がどのように推移するのかが一目でわかるようになりました。一覧表にすることで、これまで気づかなかった問題点が明確になります。たとえば、次のようなものです。
- この年は出費が重なり年間収支が○円赤字になる
- このペースだと5年後には○円程度しか貯蓄ができない
それらの問題点を再びノートの空きスペースに書き出し、どうやったらその問題を回避できるかの対策案も書いていきます。
このようにまとめることで、今後の生活スタイルや資産運用を見直したり、将来実現したいことの優先順位をつけたりといった改善策を考えられるようになります。
定期的にノートを見直し、ライフプランをアップデートしよう
昨今ではキャリアチェンジやリスキリング(学び直し)など、社会人になってからも今後の人生設計を考え直すことが当たり前になってきました。ライフプランも一度作成したら終わりではなく、定期的にノートを見直してアップデートしましょう。別のページに新しく表を作れば、以前の表と見比べられるのでおすすめです。比較することで新たな発見があるかもしれません。
今後の暮らしに必要となるお金について表にまとめ、未来の不安を見える化するライフプランノート。自分自身や家族の夢・目標に近づき、安心感のある未来へ向かっていくために、ぜひこのノートを活用しましょう。