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2024.07.05

キャンパスアートアワード2019年グランプリ受賞者にインタビュー!  ~グランプリ受賞者が教える制作のヒント~

全国の中高生が「地元のイチオシ」を描く絵画コンテスト「キャンパスアートアワード 2024」は、9月11日まで作品を募集中です!!応募したい気持ちはあるけれど、「どんな題材を選んだらいいかわからない・・・・」という人もいるかもしれません。そこで今回は、2019年にグランプリを受賞した東京芸術大学デザイン科2年、竹野綾さん(20)に当時を振り返ってもらい、作品制作のポイントなど、皆さんへのアドバイスを聞いてきました!

#キャンパスアートアワード

IMG_0914.JPGキャンパスアートアワード2019のグランプリ受賞者 竹野綾さん(20)

悔しさ味わい・・・念願の受賞

グランプリを受賞したのは高校1年の時です。電話で受賞の連絡をいただいて、家族の前でガッツポーズをして喜びました(笑)。その後すぐに、中学時代の美術部の先生に報告しました。

実は前年に、特別賞の「コクヨ賞」を受賞していました。その時は、正直悔しくて...。念願のグランプリを受賞できて、先生もとても喜んでくれました。

先生は中学の頃、とても熱心に指導してくださいました。様々な絵画コンテストを探す中で、「キャンパスアートアワード」が目に留まり、「自分の作品がノートの表紙になったらいいな」と挑戦を決めたのを覚えています。自分の絵が表紙になったキャンパスノートをいただいた時には、本当に感激しました。「美術大学でデザインを学びたい!」と決める大きなきっかけになりました。

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2019年のグランプリ作品「いつも心にある横浜」のキャンパスノート

間近で見た大仏に様々な「色」

中学3年の時にコクヨ賞を受賞した作品の題材は、地元神奈川県の代表的な観光地の一つ「鎌倉」 でした。

中2の校外学習で鎌倉の大仏を間近で見て、大仏の表面は単色ではなく、ピンクや紫など、様々な色が入っていることに気がついたんです。明月院というお寺では、名物でもあるたくさんのアジサイの美しさに目を奪われました。この発見や感動を、1枚の絵にまとめることにしようと決め、その歴史と情緒を感じられるように、和風な色づかいを心がけました。

翌年、グランプリをいただいた作品は、横浜市のみなとみらい地区を題材に選びました。友だちや家族と出かけた楽しい思い出が詰まった場所で、行くたびに心がワクワクするんですよね。

海があって、空があって、船があって。そんな爽快感がある雰囲気を、絵で表したいと思いまし た。

大きく描いたみなとみらいのシンボル、客船「氷川丸(ひかわまる)」は、写真を見ながら細部にもこだわりまし た。訪れた時に感じる心の高鳴りも、空高く飛ぶカモメや入道雲で表現しました。

コクヨ賞.jpg

2018年にコクヨ賞を受賞した竹野さんの作品「大好きな町 鎌倉」

実際に訪れて感じることが大事

キャンパスアートアワードは、自分の街の魅力を再発見するきっかけになります。カモメや雲、花のようなありふれたものでも、私が地元のみなとみらいを語る上では欠かせないものだとわかりました。
実際に足を運んだ時に感じることは、絵を描く上でとても大事だと思っています。 大仏や船のような地元のシンボルの大きさ、その場所のにおいなどは、同じ題材であっても一人一人とらえ方が違い、それが「その人らしい作品」につながるのだと思います。熱意は、見た人に必ず伝わります。
題材選びのコツは、とにかく「自分が何を描きたいか」。正解はありません。ぜひ地元を歩いてみてください。誰にも気付かれていない「イチオシ」に出会えるかもしれません。

記事提供:読売中高生新聞
読売新聞オンライン:https://www.yomiuri.co.jp/teen/contest/campus-art-award/20240703-OYT8T50144/

▼キャンパスアートアワードのご応募はこちらから
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/campus/artaward/

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