2024.06.10
キャンパスアートアワード2021年グランプリ受賞者にインタビュー!
~迷ったら挑戦してみて~
全国の中高生が「地元のイチオシ」を描いてその腕を競う絵画コンテスト「キャンパスアートアワード 2024」 の応募が、いよいよスタートしました! グランプリに輝くと、自分の作品がノートの表紙になるという魅力たっぷりのコンテスト。 過去のグランプリ受賞者はどんな思いで作品を描き、その経験を生かしてどのような道を歩んでいるのでしょうか? 2021年にグランプリを受賞した筑波大学3年、 飯田千紘さん(20)に聞きました。
キャンパスアートアワード2021のグランプリ受賞者 飯田千紘さん(20)
高校最後の夏に決心
グランプリを受賞したのは高校3年の時。大喜びしたのを覚えています。実は、何度か応募を試みたことがあったのですが、制作の途中で心が折れてしまって...。高校最後の夏休みに「卒業したらもう応募できない!」と、気持ちを奮い立たせて、2週間ほどで仕上げました。
食べ物を描くことが好きだったので、お弁当箱にイチオシを詰め込むことを思いつきました。地元・広島県福山市の特産品のデニムや下駄などをおかずに見立てて、「これは何だろう?」と思いながら見てもらえるような作品を目指しました。
2021年のグランプリ作品「味わい尽くせ!福の山」のキャンパスノート
影響を受けたのは2017年のグランプリ作品
影響を受けたのは、読売中高生新聞で目にした2017年のCAAグランプリ作品です。 真っ赤なだるまがたくさん描かれているのですが、右上のピンク色のだまだけは目の色が白いまま。「願いがかなった時に目をかき入れてほしい」という遊び心がある作品に魅力を感じて、「私も見た人が楽しめるような作品を描きたい」と、意欲がわきました。
2017年のグランプリ作品「越谷のいい所」のキャンパスノート
「飯田さんが刺激を受けたという、2017年のグランプリ作品 「越谷のいいところ」は、当時中学1年生だった後藤杏菜さんが、地元である埼玉県越谷市のイチオシを描いたものです。越谷市の「宣伝大使」の委嘱状や名刺、ポスターなどにも活用されて、話題となりました!
やっぱり絵が好き 離れて実感
大学では美術を専門に学んでいますが、絵が上手な人に囲まれ、苦しい思いをしました。大学生になったばかりの頃の作品は、楽しく描けない劣等感が表れていると思います。
絵と向き合うのがしんどくなり、大学2年の時に絵と少し離れて、障害のある子どもたちの施設でボランティアで働きました。 その時、子どもたちと一緒に大きな絵を制作したことで、「やっぱり絵が好き!」と思うことができました。将来は、絵で多くの人を楽しませることができるクリエイターになりたいです。
飯田さんの大学2年生の時の作品「自画像(理想)」
応募の方へのメッセージ
高校の同級生の中にも、私の作品が表紙になったキャンパスノートを使ってくれている友だちがいます。大学で使っていたら「その作品、知ってる!」と声をかけられたと、同窓会で聞きました。多くの人に自分の作品を知ってもらえるグランプリを受賞できた重みを、改めて感じました。
絵には、描き手の考えや感じたことが自然と表れる面白さと魅力があり、自分と向き合うチャンスをくれます。同じモチーフでも、どんな色や構図で描くかはその人次第。もし、応募を迷っているなら、ぜひ挑戦してみてほしいです!
記事提供:読売中高生新聞
読売新聞オンライン:https://www.yomiuri.co.jp/teen/contest/campus-art-award/20240606-OYT8T50007/
▼キャンパスアートアワードのご応募はこちらから
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/campus/artaward/