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2021.01.29

【効果は想像以上!】ユーザー から学ぶ「伴走型」家庭学習を支える コクヨのしゅくだいやる気ペン

小学校の新たな学習指導要領がスタートしてもうすぐ1年。子どもたちの学びのあり方は今も、そしてこれからも変化し続けます。そんな中、家庭学習はどうやったらうまく進められるの?と悩まれる方も多いのでは?そんな悩みをサポートできるかもしれない「しゅくだいやる気ペン」。多くのユーザーの皆様にご活用いただいた今だからこそ改めて見えた魅力に迫ります!

#勉強道具#変わる教育#家庭学習

2019年に販売を開始してから、ありがたいことに数多くのメディア取材やレビュー・口コミをいただいている「しゅくだいやる気ペン」。皆さんから高い評価を得続ける、その魅力は何なのか。

今回は販売開始から1年以上が経過し、さらに多くのユーザーボイスから改めて見えてきた「しゅくだいやる気ペン」の効果やコツを取材します!

ご存知ですか?親子の学びを支えるコクヨの「しゅくだいやる気ペン」

まずは、「しゅくだいやる気ペンって何?」「聞いたことあるけどまだあまり知らないぞ!」という方にもしゅくだいやる気ペンの魅力を知っていただくために、さくっとご紹介。

お子様の日々の努力を見える化し、親がほめる・声かけするきかっけをくれるツール

しゅくだいやる気ペン

コクヨのしゅくだいやる気ペンは「かきたくなる。ほめたくなる。」をコンセプトとした、家庭学習の習慣化をサポートするiOS・Android対応のIoT文具。※IoT: Internet of Things(モノのインターネット)

いつものえんぴつにしゅくだいやる気ペンを取り付け、専用アプリと連携させれば準備はOK。お子様の勉強の取組を分析・見える化します。そうすることでお子様が頑張る、親がほめるというサイクルをサポートするツールとして、多くの皆さんに受け入れていただいています。

しゅくだいやる気ペンの特設サイトはこちら

ざっくりとご理解いただいたところで、いざ「しゅくだいやる気ペン」の世界へ!

今回話を聞いた人

しゅくだいやる気ペン 中井信彦 山形潤

中井 信彦(写真左)

コクヨ株式会社 ネットソリューション事業部 学びDtoCグループ グループリーダー

1999年、某大手家電メーカー入社。2013年、コクヨ株式会社へ入社して以来、前職での経験を活かし、デジタル文具の企画・開発に従事。自身も2児の父であり、子どもの学び、そして親をサポートしたいという熱い思いでデジタルとアナログの融合価値を追求している「しゅくだいやる気ペン」の生みの親。

山形 潤(写真右)

コクヨ株式会社 ネットソリューション事業部 学びDtoCグループ 

2006年、コクヨ株式会社へ入社。以来、IT関連の知識を活かし、デジタル・IT関連の新規事業分野でデジタル文具やアプリの開発に従事。「しゅくだいやる気ペン」へは企画当初から関わり、現在は「しゅくだいやる気ペン」の肝となるハードとアプリの開発責任者。

ユーザーの評価は想像以上!「子どものやる気」や「親がほめる」きっかけに

販売開始から話題沸騰のしゅくだいやる気ペン、反響はいかがですか?

中井:特に小学校低学年の親にとっては、我が子がちゃんと勉強しているか、他の子はどうなのか、そのために親は何をすべきか、真面目な方であればあるほど、気になっていろいろ調べています。そんな中、えんぴつにアタッチメントをつけるということが受け入れてもらえるのか不安な気持ちもあったのですが、結果的に今1万本以上が世の中に受け入れてもらっています。

IoTという性質上、ガジェット好きな方に偏ってしまわないか、少々気にしていたのですが、実際にユーザーを分析していくと、商品開発段階から想定していたとおり、子どもの勉強への意欲を親子で高めたいというニーズを持っている方がたくさん使ってくださっていて。最近は、購入サイトにもレビューを入れてくださる方も増えて、その内容も想像以上の反応で、生活の中にしっかりと浸透してきているんだなと実感しています。

山形:私はアプリの方をメインで担当していますが、コンテンツが世の中にあふれている中で、「すごろく」という単調なものがすぐに飽きられてしまうのではないかという懸念もありました。でも、実際は販売開始から1年以上経つ今も、使い続けてくださっている方がいるぐらい、親子で楽しんでもらえるコンテンツとして受入られています。

しゅくだいやる気ペン しかけ

中井:購入してくれた保護者からは「ほめる機会が増えた」だったり、「子どもが自分から勉強をやってくれるようになりました!」という喜びの声をたくさんいただいています。

山形:「今日はドリルが〇ページも進みました!」などの声もたくさん届きます。もともと、宿題に対して前のめりではない子を想定していたのですが、想定したユーザーの皆さんがしっかりと使いこなしてくれているんだなと感じます。

多くの子どもたちはもともと書くことが嫌いなわけじゃないし、学校の勉強や宿題をしなくてはいけないこともわかっています。ただ前向きに取り組めるきっかけがなかっただけ。しゅくだいやる気ペンがそのきっかけになれているのがすごくうれしいです。データを見ていくと、1か月以上継続して使ってくれている子は80%以上もいるんです。1か月以上継続していない子の中でも、学びが定着してしゅくだいやる気ペンがなくても学びを進めていける子も多いようです。

中井:保護者もはじめはそれぞれの庭のゴールにあわせておやつとかごほうびをあげるという工夫をされていたんですが、だんだんとごほうびがなくても「やること」が習慣化されてきているという声も多いですね。子どもが「自分が勉強を進めることをお母さんや保護者が一緒に喜んでくれる」、と感じることで、使っていくうちに親子の関わり方や学びの進め方が変わってくるんだなと。

しゅくだいやる気ペン しかけ03

想定外の効果や活用法も!子どものやる気が変化

お母さんや保護者と一緒に進めていきながら、どんどん子どもたちの学びのサイクルがまわっていくのですね!

山形:お子さんたちのやる気パワーは本当にすごいなと。もともとアプリ自体は10か月程度で完結する計算で設計していたのですが、「2~3か月で終わりそうです!」なんて方もいて。毎日1時間以上やらないとそこまで早く進めないはずなのに、それほど使ってくれているんですね。子どもたちが当初想像していた以上にものすごくやる気をもって取り組んでくれていて、中には「もう『無限の庭』を24周もしています!」なんて声も。しゅくだいやる気ペンを使って学びのサイクルが根付いているんだなと感じます。

これは気づかなかった!という想定外の活用法などもあるのでしょうか?

山形:小学校低学年をイメージしていたので、学年があがってくると離れていくのかなと思っていたのですが、逆に自分でやる気パワーなどのデータを振り返って管理するケースも出てきています。

グラフで1週間のやる気パワーと勉強時間がわかるので、先週をふりかえって「あ、今週あまりできていなかった!」など、自分で管理しながら進めたり。もともとお母さんや保護者に向けて用意した機能なのですが、子どもが自分の管理をするために活用してくれているのはいい意味で想定外でした。


しゅくだいやる気ペン やる気グラフ

学習時間や集中の度合いがわかる「やる気グラフ」

中井:自分のモチベーションの上げ方について自分で気づいている子もいます。やる気パワーがたまっているのを見たい、という自分の欲求に気付いているんですね。やる気ペンで親の褒め方の変化ももちろんありますが、子どもも自分の学びの量が見えるのがうれしい。そうして学びへのモチベーションが高まっていくんだということがわかりました。

親の関わり方や声のかけ方にも変化

お母さんや保護者の皆さんはどのように変化しているのでしょうか?

中井:やる気ペンユーザーに限らず、お母さん方に話を聞いていると、一般的に1年生の頃ってなんでもガミガミいってしまいがち。それは、いろんなところで子育てや勉強に対する情報や知識を得ることで自分の中に「こうなってほしい」という期待や理想ができてしまうため。その理想と現実のギャップを不安に感じてしまって「勉強しなさい!」「まだやってないの?」「何で出来ないの!?」とガミガミいってしまうんです。でも2~3年生くらいになると、そのガミガミが子どもの芽を摘んでいるんじゃないかと振り返る時がくる。「世の中の情報が必ずしも自分の子どもにとって最適解なわけではない」、と気づいて、試行錯誤をしながら自分なりのやり方に気づいていく。そういう一生懸命頑張ってこられた変遷や、親子のコミュニケーションを大切にしたいという思いがあるからしゅくだいやる気ペンをきっかけに声のかけ方、関わり方が変化してくるんですね。

しゅくだいやる気ペン 中井信彦

山形:実際3~4年生のお母さん方にヒアリングをすると「1~2年生のころの反省を生かして、今は子ども自身が楽しいと思えるように自由にやらせています」という方が多いですね。

しゅくだいやる気ペン 週間やる気レポート

週に1回、キャラクターのつぶやきが届く「週間やる気レポート」は、子どもの調子を観察するきっかけに

理想や期待、周りと比べるのでなく、「この子が学ぶのが楽しいと思えるようにしてあげたい」と思えるとすごく効果的に活用出来そうですね!

中井:そうですね、やはり「この子を伸ばす」ために使ってほしい。他の子と比べる視点だと、「ペンが〇色に変わったっていうけど、他の子は〇色になっていたよ」みたいなことに陥ってしまうのですが、しゅくだいやる気ペンの意図はそういうことじゃないんです。

しゅくだいやる気ペンは、単純にこれを付けたら勉強するようになるというものではなく、「この子をどうやって伸ばしていくか」という親の問いや悩み、そこをサポートするツールという位置づけで活用していただくことで親子にとってハッピーで効果的な活用ができると考えています。

たとえば「あれ?ここ数日宿題やってる様子がないぞ」というときは皆さんどうされているのでしょう?

中井:もちろん、毎日学びに取り組むことばかりではないので、そういうこともあります。そういう時の子どもへの声掛けもしゅくだいやる気ペンをきっかけに変わってきているようです。

山形:ほめ方だけでなく、やらないときの声のかけ方も変わったという声は非常に多いです。「勉強しなさい!」じゃなくて「やる気ペンしないの?」、「最近やる気ペン見ていないね」と声をかけたり、親子で一緒にすごろくの状況やごほうびを確認したり。子どもは宿題が嫌いなわけではなく、遊びや他のことに夢中になってつい忘れてしまっているんですね。なので親が寄り添って声をかけることはとても重要なことだと思います。

しゅくだいやる気ペン 山形潤

親としゅくだいやる気ペンの両輪で子どもの学びを支える

しゅくだいやる気ペンの効果を最大化させるには、親や保護者の関わり方が非常に重要なのですね。

中井:しゅくだいやる気ペンというモノありきで考えるのではなく、子どもが手を動かす、頑張って書くなど、そういう1つ1つの行動に喜びを感じられるように親がもっていってあげること、そういう思いで使ってもらうことで、はじめて効果が出るのだと思います。

以前取材(※)で本間正人先生にお話を伺ったときにも、やはりほめることの大切さを教えていただきました。ほめすぎると子どもが調子に乗ってしまうんじゃないか、と心配する人もいますが、先生曰く「そんなことありません。日本人はそもそもほめるのが足りない。もっとほめるべき」と。

ほめることで、お母さんが見てくれているんだな、喜んでくれているんだなと感じることで子どももうれしくなったり、楽しくなったり、そうすることでどんどん「やる気習慣化サイクル」が回っていくのだと思います。

 ※参考:本田正人氏「親のいちばん大事な役割、しっていますか?

しゅくだいやる気ペン やる気習慣化サイクル

お母さんや保護者の皆さんは、どういう思いで「しゅくだいやる気ペン」を選んでいるのでしょうか?

中井:皆さん共通しているのは、子どもが自ら学ぶ姿勢ややる気などの学びに取り組むための「基礎力」を育んであげたい、という思いが強いです。

山形:発売前は、受験などを目標にした「学力」を重視している方の声がたくさん届くのかなと思っていたんですが、そうではなくて「基礎力」を育みたいという声が多いことに驚きました。しゅくだいやる気ペン自体は、テストや受験を目的にしているのではなく、子どもたちの「やる気」を定着させるのが目的です。しかし、世の中の情報としてはテストの点数や受験を見据えた学びが注目されやすい。その中で、しゅくだいやる気ペンを活用する意図として「基礎力」という回答が多かったのは、製品の意図がしっかり伝わっているんだなと、うれしくなりました。

中井:5~6年生になってくると「やっぱり私立の中学校入れよう!」など、受験に目を向ける方もいますが、4年生くらいまでのお母さん方は、そういうことよりもまずは、何かにチャレンジしていく力や、やる気、取り組む姿勢という基礎的な力がつくようにサポートしていきたいと考えられているのが、非常に興味深かったですね。

しゅくだいやる気ペン お子様の学びについて重視すること(アンケート結果)

(「小学校1年生~4年生の保護者向けお子様の学びに関するアンケート」n=205、2020年9月コクヨ調べ)

基礎力で子どもに学ぶ・学ぶ姿勢の「土台」をつくる、そのきっかけとしてしゅくだいやる気ペンが活用されているのですね。

中井:「基礎力を育みたいけど、どうしたらいいのかな?」「何からやったらいいのかわからない」と悩まれている方が「しゅくだいやる気ペン」を見つけて、「きっかけ」として活用してくださっています。しゅくだいやる気ペンは、それだけで効果を発揮する魔法のペンではありません。あくまでも「どうやったら書くことを楽しいと思ってもらえるかな」と考えたときに、それをサポートする選択肢の1つです。お母さんや保護者の皆さんと、しゅくだいやる気ペンが両輪となって子どもの学びを支えているのです。

これからの家庭学習スタイルは「伴走型の学び」

お母さんや保護者の皆さんは、子どもにあわせて基礎力を育むにはどうしたらいいのか、すごく試行錯誤されているのですね・・・(感動)

中井:家庭学習とはそもそも何ぞや、というところですが。今お母さん方が一生懸命子どもたち1人ひとりに向き合って工夫をされている、それが家庭学習のあるべき姿だと思うんです。僕たちが目指す姿として「伴走型の学び」というのを掲げています。家庭学習は、ただ与えられた問題を解くのではなく、生涯続く力を育んでいるんです。その力を身に着けるのに、子どもが自分1人で鞭をうちながら進めていけるわけはなく、親が伴走していくことが家庭学習の質を高めるのだと考えています。今までは「家庭学習=学校から持って帰ってきた宿題やドリルをやること」だったと思うのですが、これからは「家庭学習=子どもが『自ら学ぶ、学び続ける』、その力をつけるために親が寄り添って伴走しながら進めていくこと」という時代になっていくんじゃないかと思っています。

そのためにも、伴走者として最初にできることの1つがほめることではないかと思います。必ずしもいつもほめるだけが正解ではないと思いますが、子どもに寄り添っていく、伴走していくんだという決意がすごく重要で。そういう世界をつくっていけたら、と思っています。

しゅくだいやる気ペン ゴール

「しゅくだいやる気ペン」の世界、いかがでしたでしょうか。

開発の段階から子どもとお母さんにしっかりと焦点をあて、ユーザーのリアルな声を大切に繋げてこられた「しゅくだいやる気ペン」。

ほめる育児をモットーにしている保育園児母の筆者も、これから子どもが小学生になり、家庭学習の悩みにぶちあたるときがきたらどうしたらいいのか、と漠然とした不安を感じていましたが、子どもは学ぶこと・書くこと自体が嫌い・苦手なのではなく、「楽しいこと」を優先してしまいがちなだけ。「いかに学ぶこと・書くこと」が楽しいと思えるかの環境づくり、「伴走型の学び」が重要なんだな、と取材を通じて学ぶことができました。

そして、そのきっかけとなるかもしれない「しゅくだいやる気ペン」という心強い仲間がいることも。

もちろん、100%全てのお子様にフィットするわけではないかもしれませんが、筆者も家庭学習に悩む日が来たら是非「しゅくだいやる気ペン」という仲間と一緒に、子どもの学びに向き合ってみたいと思います。

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