どんなお仕事をされていますか。

私の部署では知的財産(特許・意匠・商標など)に関わる一切の業務を行っており、知財戦略の策定・実施、自社商品・サービスの調査や出願、模倣品対策、係争対応、職務発明規程の運用、知財教育、自社権利の管理などの業務をしています。その中で私が主に担っているのは、特許や意匠に関する調査業務と出願業務です。私の場合はファニチャー事業とカウネット事業に軸足を置いています。
新商品等の調査対象を調査して収集した特許公報等の文献を確認して実施の可否を判断したり、出願する内容の骨子をまとめて、特許事務所に依頼し、できあがってきたドラフトを確認し、必要に応じて修正したりしています。

どういった場面で手書きをしますか。

新商品の特許等の確認は、紙に印刷してそこに全て書き込む形で進めています。出願の打合せでは、ベースとなるものを切り取って印刷して、そこに出来るだけ書き込んでいますね。
やっぱり絵もリンクさせたいので、その時の情報をひとつにまとめています。
分散して書いてしまうと、どこに何を書いたかが分からなくなってしまうので、今でもここは悩みながら仕事をしています。

紙の作業が多く、指サックも必需品

こだわりやマイルールがあれば教えてください。

打合せ等で書かずにただ聞いているだけという風にはしないようにしています。何かとメモを付けるようにしていますね。ノートをあまりきれいには使っていないのですが、ワードを書きとるようにしています。メモとしての意味合いと頭に残すための意味合いの、その2つです。
効率的にというのではなく、書かなければ、頭に定着しないというのを自分として自覚していまして、打合せにしても何にしても手を動かして書くって感じなんです。
以前、社会人大学院に行っていたことがあって、みんな板書をPCにパチパチ打っていたので、真似したことがありました。でも全然頭に残らないぞって。書くことの大切さがより強くなった経験があります。

常に振り返れるように、ノートカバーシステミックに一つ前のノートも携帯している

メモと頭に定着させるために書くノート

あなたにとって「手書き」とは何ですか。

気の利いたことを言えないのですが、人間としての必須な工程というか過程というか、生活の一部といった方が良いかもしれません。きれいに言うと、人間が豊かな生活を送るのに欠かせないことではないでしょうか。
人間は成長する上で絶えずインプットが求められ、手書きはインプットに必要なことだと思っています。そのインプットがないと、なかなか人間って幸せになれないのではと思うんです。その意味で書くっていうのは、息をするのと同じような感覚ではないでしょうか。