多数の商談内容をファイリング
どんなお仕事をされていますか。
輸入生活雑貨を取り扱うお店を運営している会社で、商品開発や仕入れ(バイヤー)を担当した後、現在はキャラクターライセンスの部署で働いています。海外の有名キャラクターを日本で商品化したり、広告などで使う場合の権利を管理しています。
営業もされるのですね。
はい。どういうターゲット向けにどういう商品を作り、売っていただくかということを取引先様と一緒に考えます。キャラクターが持つ普遍性を大切にしながらも、どんどん変わる世の中にそのキャラクターをフィットさせていくのは私たちの手腕でもあります。キャラクターを通じてさまざまな業種の人たちと話ができるので、とてもおもしろい仕事です。
仕事のなかでどんな時に手書きをしますか。
商談やミーティングは基本手書きですね。「ミケルリウス」というスペインのリングノートをずっと使っていて、自分で一枚ずつ切り離してバインダーに綴じています。
多い時で50件くらいの会社とやりとりしますが、毎週ミーティングをする取引先様もあれば、しばらくお会いしない方もいます。ノートだと過去の商談内容がどのページにあるかわからなくなることがあるので、取引先ごとに分類していつでも見返せるようにしているんです。
なぜミケルリウスを使っているのですか。
私は輸入雑貨も取り扱っている会社に勤めているので海外のノートに親しみがあるのと、なかでもミケルリウスは紙が厚めで、質感が好みなんです。筆圧が強いので、薄い紙だと裏写りしてしまうのが嫌で。もう10年近く使い続けていますね。
自己満足と自己プロデュース
筆記具をたくさんお持ちいただきました。すごい数です!
これでもほんの一部です(笑)。人が持っていないもの、見たことがないものを見つけるとすぐ買うし、何本も揃えたくなってしまうんです。
鉛筆がたくさんあります。
頭の中がもやもやしている時は、鉛筆でなぐり書きしながら考えます。薄いし、消せるし、ライトな感じで書き進められる。芯が減っていくのも「自分がんばってる!」感があっていいんですよ(笑)。
ペン類もたくさんあります。
これはフランスの「ビック」というボールペンです。日本製のさらさら書けるペンと比べて太字で、インクがネチャネチャしているんですけど、いい感じなんです。このペンを使う時は、このネチャネチャ感を楽しんでいます(笑)。
村山さんにとって海外文具の魅力はなんでしょう。
テンションがあがるんです。海外のものって細かい部分のクオリティよりも、単純にかわいいものがいっぱいあって。なのでまずは自己満足。加えて仕事柄、商談で会話のきっかけになったり、「業界らしさ」といった自己プロデュースの道具にもなっています。
私は「手書き魔」
「大人のかく力テスト」ではやはり「紙&筆記具 オタク度」が高かったです。
そうですね(笑)。PCもたくさん使うため、これまで特に意識したことがありませんでした。テストをやってみて改めて、書くのが好きなんだなと思いました。
上手か下手かは別として、自分の字が落ち着く、みたいなところがあるので、「筆記ナルシズム度」が高いですね。
「ノート職人&メモ魔スキル力」も高いですが、ノートの取り方にルールなどありますか。
ノートを見返した時に、どんな話がなされて、何が重要なのかがひと目でわかるように心がけています。大きな題目と各項目を意識して、頭のなかで整理しながら書きます。
村山さんにとって手書きとは。
私は「手書き魔」なんです。学生の時からとにかく書いて覚えてきたし、仕事のToDoリストもデジタルではなく手書きでないとダメ。書くことで自分の考えや気持ちを整理したり、達成感を得られる。仕事や生活をしていく上で必要なことだと思っています。