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シリーズ資格の勉強 経験者に勉強法、時間について聞いてみた

2022.04.15

資格の勉強、それぞれの実践談~タイプが異なる5人に聞いてみた(シリーズ資格の勉強 後編)

コロナ禍でできたおうち時間を資格取得やスキルアップのための勉強に充てようと思ったけれど、なかなか続かない...そのようなお悩みを持つ方に少しでもヒントになればとお届けしている「シリーズ 資格の勉強」。前回に続き、実際に資格取得にチャレンジした社員の経験談から、勉強法やモチベーション維持のヒントを探ります。

#勉強法#大人のまなび#資格の勉強

コロナ禍でできたおうち時間を資格取得やスキルアップのための勉強に当てたいと思う人が増えています。
しかし、同時に、どうしたら効率的に勉強できるか、どのような自分にとってどのような勉強法がよいかが見えずに、「勉強が続かない」という悩みをもつ人も増えています。

前回は資格のための勉強をしてきた社員3名へのインタビューから、より具体的な勉強法や時間捻出の仕方まで、実践談をご紹介してきました。今回はその続き。社員2名の実践談をお届けします。

勉強の中にいかに「楽しみ」を創り出せるか

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Dさん(40代)

取得した資格:ITパスポート
取得時期:202112
勉強期間:20219月~
1日の勉強時間:30分~1時間
勉強法:同時期に受験する社内の仲間とのオンライン勉強会&分厚い参考書はパッと開いたところから読む

2021年からSaaS系サービスの法人向け営業を担当しているDさん。仕事に必要な基礎知識を得る目的で、会社が受験を推奨し、受験者を募集していたITパスポートにチャレンジしました。

Dさんにとっては、会社からテキストやアプリの情報などの提供があったこと、会社主宰の勉強会があったこと、そして何より、一緒に挑戦する仲間いたことがとても助けになったそう。

「同じ部署で、同じ試験に、同じタイミングで挑戦する人が私含めて3人いて、会社の勉強会以外にも、定期的に進捗共有を兼ねたオンライン勉強会を開いていました。一人でやるよりも、皆でやった方が楽しいし、人に教えることで理解が深まったり、身についたりしますしね」。

3人で勉強の進捗を共有することで、「他の2人より遅れているかも」という意識が働き、「頑張らないと!」という後押しにもなったのだとか。

何事にも楽しみを見つけるのが得意なDさんは、テキストの読み方も独特。土日に読むようにしていたテキストは、読みやすいけれどとても分厚かったそうで、適当にパッとひらいたところから読み始めるようにしていたとのこと。

「歴史の教科書をいつも最初から読んでいたら、縄文時代ばかり詳しくなって、いつまでも近現代に辿り着かなかったりするでしょ(笑)。だから、最初から読むのではなく、適当なところから読み始める。目次を使って読んだところをチェックしていました」。

また問題集アプリを活用することで、電車の中はもちろん、お風呂の中、布団の中、信号を待っている間のわずかな隙間時間にも勉強ができたといいます。「机といすで勉強したことはあまりなかったかも」。

「大人は飽きます!必ず飽きる!飽きないようにするには、自分を甘やかしていいと思います。ただし、受験を決めた段階で、たとえ5分でいいから毎日勉強をする、というのは決めていました。最初から、毎日必ず10000歩歩く、と高すぎる目標を立てるより、どうせゴミ捨てに行くんだったらエレベーターを使わずに階段で行こう、みたいな感じでやるのがいいんだと思ってます

明確な目的ができたタイミングで

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Eさん(50代)

取得した資格:与信管理士認定試験(現ビジネス実務与信管理検定1級)
取得時期:2014年頃
勉強期間:1年間
1日の勉強時間:30分~1時間
勉強法:参考書で全体を俯瞰、問題集アプリで弱点を重点的に

「世の中には勉強すること自体が好きで、特に目的がなくても学べる人がたくさんいると思うんですが、私はそうではないですね。はっきりした目的がないとなかなか勉強できません」というのはEさん。

Eさんの「目的」はEさん自身で見つけたというよりも、会社の与信管理を担当していた時、Eさんが急遽責任者を務めなければならなくなったことがきっかけでした。

「上司がいた時は上司について行けばよかったのですが、いざ自分が引っ張る立場になると、自分自身のバックボーンがしっかりしていないことに気づかされまして。日々の判断の裏付けになるような何かが欲しくて学ぼうと思いました」。

与信管理は、企業活動では必ず必要な仕事であるものの、超大企業と言われる会社以外では各社に担当がいたとしても1人か2人。「脚光を浴びる仕事でもないし、結構孤独なんですよね」。

当時まだできたばかりだった与信管理士認定試験は、合格することで「与信管理士」の民間資格を得ることができ、当時は、同時に「与信管理協会」の会員になることができました。社内に業務経験者が少ない職種だけに、横のつながりができることも魅力の一つだったそうです

勉強方法はもっぱら参考書籍と問題集アプリ。

書籍で全体を俯瞰しながら知識を体系的にインプットし、問題集アプリで自分の理解度を試すことを繰り返しました。アプリにはシャッフル機能もあって、弱点の把握にとても役立ったとのこと。

書籍を読み進める中では、かつて上司と共に日々悩みながらやってきたことが同じようにそのまま書かれていて、「自分たちがやっていることは正しい」と小さな気づきと自信を得ることにもなったと言います。

子どもが寝た後の1時間、もしくは、出勤前にファーストフード店で1時間程度勉強することを目標に、仕事が忙しい時は無理をしないスタンスで1年間勉強を続け、なんとか合格できました。

今は与信管理業務からは離れた仕事を担っているものの、「あの頃、思ってもみず責任者に任命され、切羽詰まった状況に置かれながらも、体系的に勉強したことによって、自分の自信の根幹になるようなものに出会うことができました」と振り返ります。

目的が明確にあると学びは身につきます。もしモチベーションが続かないとしたら、今一度、動機や目的が自分の中でどうなっているのか、少し俯瞰して考えてみてもいいかもしれません」

* * *

3回シリーズでお届けしました、「シリーズ資格の勉強」、いかがでしたでしょうか?

「資格の勉強をしているんだけれど、いまいち集中力がないなぁ」とか「どうしたらモチベーションが続くのかな」と悩んでいる皆さんに、そしてまた、「これから何かを学び始めようかな」と思っている皆さんに、参考になる情報がお届けできたら幸いです。

前編:資格の勉強が続かない大人たちへ~気になる勉強法や時間の作り方について聞いてみた

中編:資格の勉強、それぞれの実践談~タイプが異なる5人に聞いてみた

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